怒涛の東北旅行記(4) [travel]
いよいよ秋田に到着し、ここからは友人Fのドライブであちこち連れて行ってくれる手筈です。まず、この日は山形方面に向かうことに。最終目的地は、山伏修行で有名な羽黒山。理由は、その友達が何となく行ってみたかったかららしい…。
まずは国道7号線を南下します。秋田市内より1時間半ほどで、山形の県境近くの象潟に到着。
道の駅象潟にて一休み
東北の道の駅はどこも活気があって設備も充実している所が多いですね。ここも海岸に写真のような公園があったり、さらには温泉もあったりします。
道の駅より見事な鳥海山の眺め
ドライブを再開し、ここからは鳥海山ブルーラインに入ります。この道路のお陰で、鳥海山の五合目までは車で登れるのです。天気も良いので、行かないわけにはいかんだろうと(笑)。さすがに上からは素晴らしい展望でした。
象潟、秋田方面の眺め。右奥にはうっすらと男鹿半島も見えます。
こちらは山形・庄内地方、酒田方面の眺め。
象潟方面をズーム撮影
同じく酒田市方面をズームで
鳥海山頂方面の眺め
さて、鳥海山からの雄大な眺めを堪能した後は、いよいよ山形県内に入り、目的である羽黒山を目指します。山形県酒田市、遊佐町などをかすめてようやく到着。思いのほか時間がかかり、着いたのは夕方4時ごろでした。
羽黒山参道の入り口
徒歩5分ほどで、山中に五重塔が現れます。
美しく均整の取れた五重塔です
さて、こうして暢気にやってきた羽黒山でしたが、私も友人も知識が無いままやって来てしまっています。どうせしばらく山道を行けば、本堂が現れるのだろうと軽い気持ちで歩を進めますが、歩いても歩いても延々と急な上り階段が続くのみ…。
写真のようなとんでもない上り階段が延々と続くのです。息を切らしながら着いた途中のお茶屋で、降りてきた山伏風の一段が「あと3分の1だから頑張れ」と言ってくれました。しかし、これだけ登ってまだ3分の2しか来てないのかよと…。
とはいえ、登りながらいろいろ考えさせられる階段でした。途中にあと何段やらの表示もなく、残りの距離なんかも全然わかりません。登りながら思ったのは…
- 終わりが見えないからペース配分なんてできない
- 急いで一段飛ばしに上がっていくと途中でバテる
- 下をよく見ないとつまづくこともある
- よって一段一段確実に登っていくしかない
よく考えれば、これってまるで人生訓ですよね(笑)。何とも奥深い…。
そんなこんなで、ようやく山頂の本堂に到着。後で調べたところ2446段あったそうです。体感的には1万段くらい登った気分でしたが…。
夕暮れの羽黒山頂
ちなみに、登ってからわかったことですが、実は山頂まで車でも行けたそうです…。まぁ、とはいえこういうのは自分の足で登ってこそ意味があるものですからね。何かもやもやと思い悩んでいる人には羽黒山はおすすめだと思います。無心で階段を登ることで新たな境地に立てる…かも。
下り道は夕闇迫る中でしたが、一気に駆け下りて事なきを得ました。にしても、この後数日間は足の重かったこと。
さて、秋田への帰路は友人が高速&国道を法定速度ギリギリで飛ばしてくれたお陰で3時間弱ほどで戻ることが出来ました。奴も大変だったろうに…。
100記事目、おめでとうございます。
とはいえ節目の記事にしてはハードですね。夕方に到着してから山道を歩く、これこそ修行僧の趣。苦労された分、ご利益がある筈ですよ。
by うつぼ (2006-10-02 23:02)
気がつけば100記事目でしたね。思えば一年足らずの間によく100件も書いたな~と我ながら思います。
羽黒山はホント個人的に近年稀に見るハードさでした。まさに「修行」の趣きですよ。でも、山頂に着いた時は何とも清々しい気分になれましたね~。まぁそれだけでも登った甲斐があったというものじゃないかなぁと。
by bone-shaker (2006-10-03 00:08)