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W杯観戦記 【準決勝篇】 [football]

二日続けての早朝4時起きTV観戦ですでにグロッキー状態です…(苦笑)。それはともかくとして、さっそく旬なうちに準決勝の観戦記を。

 

① ドイツ 0-2 イタリア (延長) 7/4

後世に語り継がれるであろう、(おそらく)今大会最高の一戦。

準々決勝からの流れを見るに、この試合では先に消極的な姿勢や戦術をとったチームが敗れるだろうと思っていました。そして、その危険性が高いのは伝統的に守備的な戦術を得意としてきたイタリアかと思われたのですが…。

そのイタリアが、試合開始直後から全開に飛ばし、前線から積極的にプレスをかけてきたのは驚きましたね。イタリアは調子の良い時に「序盤から全開で飛ばして一気に試合のペースを自分達のものにする」という積極策をとることが昔からたまにあるのですが、そういう時のイタリアはだいたい強いのです。先制点こそ奪えなかったものの、試合は終始イタリアの狙い通りに進んだように思います。さすがのドイツも、ほぼ互角に渡り合うものの、ゴールの予感はこれまでのどの試合よりも感じられませんでした。というより、イタリアの守備はまさに「鉄壁」です。特に、主将であるDF・カンナバロの体を張った守備&冴え渡る読みはあまりにも素晴らしかった。彼の身長は175cmですが、そんなことは何のハンデにもなっていなかったですね。

試合は後半になっても動かず、延長に突入するわけですが、この試合でもやはり選手交代が勝負を分けました。イタリアは、交代で出場した3選手(ジラルディーノ、イアキンタ、デルピエロ)がすべてFWの選手という思い切った手を打ちますが、これがズバリ的中。試合を膠着状態から再び自分達のペースに引き戻し、これが土壇場での決勝点につながってゆくわけです。ドイツの選手交代が悪いわけではなかったでしょうが、イタリアのそれが上回った印象です。

それにしても、ここ数年守備的な戦術に溺れ大事な試合を落とすことが多かったイタリア(さらにPK戦に滅法弱い)が、こういうスペクタクルな試合を見せてくれるとはちょっと感動的ですらありました。てっきりまたPK戦でドイツが勝つんだろうと思っていたのに…。ちなみに、私は残った4チームの中ではイタリアびいきですので、その意味でも非常に嬉しかったですね~。

ちなみに、この試合の中継はテポドン発射の余波でかなり水をさされました。私はBSで見ていたのでまだ試合に集中できましたが、NHK総合はニュース画面が入ったりでかなり見にくそうでしたし(試合終了まで放送したんですかねぇ)。まぁ、いろんな意味で凄まじい朝でした(苦笑)。

 

② ポルトガル 0-1 フランス 7/5

↑の試合を見た翌日ではいくぶん凡戦に感じられました。

   

この日のフランスは、むしろ伝統的なイタリアのような手堅いスタイルで勝ちきった感じです。前半にPKで1点を先制し、あとはほぼ膠着状態のまま試合終了。ポルトガルも、セットプレーからチャンスはありましたが(フィーゴのヘディングは惜しかった)、流れの中では先制されて以降ほとんど得点につながるような瞬間はなし。こういう手堅いゲームコントロールをすんなりとやってのけるところが、「老兵」フランスの懐の深さでしょうね。ポルトガルが悪かったと言うより、フランスがポルトガルの良さをうまく消し去ったような気がします。

にしても、以前ジダンが引退会見の時に「W杯の7試合(=決勝までの試合数)にキャリア全てをかけて臨みたい~云々」と言っていたのを思い出します。フランス人以外は誰もジダン&フランスが決勝まで辿り着くとは思ってなかっただろうに…。中心選手の引退が迫る状況で、時にそのチームに強い求心力や団結が生まれることがありますが、今回のフランスはまさしくその例でしょう。その意味では、中田もジダンに倣って事前に引退表明しておけば、ひょっとして日本代表チームにはまた違った求心力が生まれていたかもしれませんけど…。

 

ということで、決勝はイタリア-フランスの対戦となりました。ワールドカップの決勝では初の顔合わせ。どちらのチームも、手堅さやゲームコントロールの上手さには素晴らしいものがありますし、先制点を取ったチームが極めて有利な展開になるのではないかと。

ちなみに、この二チームの最近の対戦は、1998年のW杯準々決勝では0-0もPKでフランスの勝ち。そして、2000年の欧州選手権の決勝では、フランスが延長の末2-1で勝利してます。そのときは、イタリアが前半に先制し守りきるか…と思われた後半ロスタイムにフランスが起死回生の同点弾で追いつき、その勢いで延長Vゴール勝ちという劇的なものでした。そのときのメンバーは両チームとも多数残っていますし、それに匹敵する名勝負が見たいところ。

 

そこでズバリ予想ですが、「2-1」でイタリアが4度目の優勝を飾る、としておきます。


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うつぼ

イタリアードイツ戦、、頑張って観ていたのですが(BSで)、テポドンニュースにも驚きつつ観ていたのですが、、、延長戦のところで力尽きて寝ていました。気づけば試合は終了し、スポーツニュースで結果をみる羽目に。。
bone-shakerさんの記事を読んで寝てしまった自分を悔やんでおります。。
でも、イタリアの守備の凄さには改めて感心しました。
フランス戦は、あれ、PKで点が入っちゃったと思っていたら終わっていた感じでしたね。ジダンの燃え尽き寸前という感じの鬼気迫るプレーは良かったのですが。
決勝戦も早朝ですが、イタリアを応援しながら今度は見逃さないようにしたいと思います。
by うつぼ (2006-07-07 23:32) 

bone-shaker

utsubohanさん、またまたコメント&nice!どうもです~。
やっぱり早朝の観戦はしんどいですよねぇ。実際は、私も後半の頃はかなり寝そうでやばかったです(笑)。延長に入って、イタリアのゴールポスト直撃シュート連発がありまして、そこでハッキリ目を覚めさせられた感じでしたよ。イタリアの守備、特にカンナバロは本文でも書いたように本当に素晴らしかったです。それに彼はデルピエロのゴールの起点にもなってましたしね。
決勝戦はそのイタリアの勝利もさることながら、劇的かつ壮絶な試合展開を期待して、私も何とか頑張って起きて見るつもりです(月曜日は辛いだろうなぁ…苦笑)。
by bone-shaker (2006-07-08 00:26) 

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