SSブログ

W杯観戦記 【準々決勝篇】 [football]

4試合中2試合がPK戦決着となり、非常に緊張感あふれる試合ばかりとなった準々決勝。しかし、私のひいきにしていたイングランドやアルゼンチン、さらにブラジルまでがまさかこの段階で姿を消そうとは…。

 

① ドイツ 1-1(PK4-2) アルゼンチン 6/30

すべてはアルゼンチンの選手交代の拙さにつきました。

   

両チームとも攻撃力が自慢なだけに、撃ち合いの激しいゲームになると思われたのが、意外にも前半は双方とも守備に重きを置いた慎重な展開。おそらくどちらも相手が手ごわいと見て慎重に試合を進めることを選んだのでしょう。

で、この試合のポイントはアルゼンチンの先制後の選手交代。ここの監督の悪い癖が出て、また露骨に守りに入るかのような選手交代をしてしまいます。そして案の定、その直後に失点するという悪い流れ…。昨年の親善試合のイングランド戦、今年のクロアチア戦といい、今のアルゼンチンが負けるときはいつもこの【先制→選手交代で守備固めに入るも→まさかの逆転(同点)弾を喰らう】というパターン。GKの負傷交代は確かに不運でしたが、やはり監督の消極的な選手交代こそが敗因だと私は思います(あるいはこの試合を観戦しなかったマラドーナにも責任あり?)。

 

② イタリア 3-0 ウクライナ 6/30

4試合の中で、唯一順当(?)に決まった試合。

   

開始早々のザンブロッタの先制点で勝負ありでしょう(実はこの試合はダイジェスト観戦です…)。ウクライナも後半惜しいチャンスがありましたが、仮に決まっていても試合の大勢には影響がなかったかも。イタリアの決定力、守備力、したたかさがいかんなく発揮されてましたね。しかも尻上がりに調子を上げているのが不気味です。次戦準決勝では、昔からドイツには滅法強いイタリアが開催国の勢いを止めるのか?

 

③ イングランド 0-0(PK1-3) ポルトガル 7/1

イングランド40年ぶり優勝の夢はついえる・・・。

   

今回のイングランドには期待していましたが、結局最後まで煮え切らないままに敗退ということに。決勝トーナメント以降はルーニーとクラウチの両FWを併用せずに、守備重視の布陣を引いてましたが、それも今思えば消極的だったんじゃないかなぁと。もっとも、オーウェンの欠場、ベッカムの負傷、そして何よりルーニーのレッドカード(確かに相手選手を踏んでたけど…)とことごとく運もなかったですけどね。昨日のイングランドはきっと国中お通夜のようだったことでしょう。

ちなみに、その昨日はウィンブルドンで地元英国の期待を一身に集めるアンディ・マーレイ(スコットランド人だけど)がベスト16に勝ち進み、そのおかげで傷心のイングランド人達の気も多少は晴れたのかもしれません…(スコットランド人はイングランド敗退とマーレイの勝利で二重に喜んだだろうけど・笑)。

【追記】 

書き忘れてましたが、この試合にミック・ジャガーがスタジアムまで観戦に訪れてましたね~。延長戦に入る前のインターバルの数秒間ほど、観客席で立っている妙にオーラを醸し出すサングラス姿で細身の男性がTVカメラに抜かれてましたが、あれは間違いなくミックでしょう。いや~、思わず「あっ、ミック・ジャガー!」と叫んでしまいました…(爆)。

 

④ ブラジル 0-1 フランス 7/1

恐るべしフランス、恐るべしジダン。

フランスはグループリーグでのあの低調ぶりは何だったのかというくらい、素晴らしい運動量と試合運びの妙でした。いくらブラジルが本来の出来ではないとはいえ、ほとんど何もさせずに完封したのだからこれは凄いです。特にマケレレとビエラによる中盤の守備とプレスが鉄壁。ジダンなんかもほとんど全盛期に近い出来でしょう。ジダンは終了間際に不敵に微笑んでいるように見えましたが、あれはブラジルサポーターの目にはどのように映ったのでしょうか。

ブラジルも結局はFWがロナウド一人だけという守備重視の消極的な戦術を選択したのが失敗だったのかも。パスも回らず、明らかに攻めのリズムが悪かったし。ブラジル、イングランド、アルゼンチンとも、消極的な作戦に出たことと、世界に誇るべき豊富な攻撃陣の駒を使いこなせなかったのが多かれ少なかれ敗因だったのかもしれません。

にしても、フランスはこの勢いと運動量が果たしてどこまで続くのか…。この日の出来であれば、ベストメンバーのポルトガルが相手と言っても負ける様は想像できませんが。


nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 1

コメント 4

うつぼ

イングランド戦、残念な結果でモヤッと感が残りました。
フランス-ブラジル戦は寝ないで観ればよかったと後悔し。。。
アルゼンチンの敗因はやはりマラドーナなんでしょうかね?
とはいえ、あと3試合ということは、あと3回夜更かしすると今後4年間はこの熱狂的な雰囲気が味わえないということかなとも思い、ちゃんとライブで観ようと決心した次第です。
by うつぼ (2006-07-03 22:46) 

bone-shaker

イングランド戦は、ほんと何だかなぁ~という試合でもうとにかく残念でした。だいたい、「ルーニーはあれでなぜにレッドカード?」とか「ベッカムどうした?」、果てに「3人もPKを止められるとは…」で終わってみれば何と不運負け方なのかと(苦笑)。
ただ、モヤモヤ感を引きずりながら見たブラジル-フランス戦はやはり見た甲斐がありましたよ。「エ~ッ、ここでブラジル負けてしまうのか~」と早朝ながら結構興奮して見てしまったり(笑)。おかげで生活リズムは乱れてますが、あと3回踏ん張らねば…という感じです。
アルゼンチンの敗因のうち、10%くらいはマラドーナのせいにしても良い気も(笑)。ごちゃごちゃ言わずに応援くらい来れば良かったのに~と思うんですけどね。
by bone-shaker (2006-07-04 00:10) 

うつぼ

bone-shakerさん、
私もミック・ジャガーのアップに「オオーッ」と画面にかぶりつき状態でした。
(ヴィクトリアがやたらと映るのはちょっと鬱陶しかったのですが)
試合はさておき、何だか得した気分になりました。
明朝はドイツ-イタリア戦ですね。早起きしてみようと思います。が、bone-shakerさんの解説付き記事も楽しみにしております。
by うつぼ (2006-07-04 23:14) 

bone-shaker

あっ、utsubohanさんも気づかれてましたか~。ミックは普通の観客席のような所にいましたけど、あくまでお忍びで来てたんでしょうかね。そして、他のイングランドサポーター同様、結果にはガックリきてたのか…などといろいろ妄想がふくらんでしまいます(笑)。
それにしても、今朝のイタリア戦は素晴らしい一戦でまさしく早起きした甲斐がありました。今夜のポルトガル-フランス戦の分と合わせて、追ってまた記事にしますんで~。
by bone-shaker (2006-07-05 22:33) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。