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W杯観戦記 【Round of 16篇】 [football]

いやはや、思えばこの3週間ほぼぶっ続けで連日サッカーを見続ける日々です。だいたい午前2時くらいまでの試合はライブ観戦を基本にし、早朝の試合はビデオ録画としているのですが、我ながらよくもここまで見ているもんだなと…。さすがに先週辺りはいくぶん食傷気味でして(苦笑)、昨日今日とようやく休養日で落ち着いてます。

さて、今度は決勝トーナメント一回戦のうち6試合についてそれぞれ簡単な観戦記を。

 

① アルゼンチン 2-1 メキシコ (延長戦) 6/24

アルゼンチンが苦戦したと言うよりも、むしろメキシコの健闘が光った一戦。

メキシコとしては、膠着状態のままPK戦に持ち込めれば…というところなのでしょうが、そうさせなかったアルゼンチンがやはり一枚上手。終始決め手に欠けたアルゼンチンでしたが、延長戦のここぞという所で飛び出したマキシ・ロドリゲス(写真↑)のボレーシュートには息をのむばかり。メキシコはベスト16の常連ながら、またしても強豪国に煮え湯を飲まされて何とも気の毒。膠着した局面を一人で打開できるスーパースターの不在がメキシコの泣き所でしょうね~。

ともかく、こういうジリジリした試合を制して、アルゼンチンにとっては次のドイツ戦の良い予行になったかと。個人的には、アルゼンチンが3-2あたりでドイツを下して欲しい(&マラドーナの狂喜乱舞も見たい!)ところですが、果たして…。

 

② イングランド 1-0 エクアドル 6/25

ベッカムのフリーキックで難敵エクアドルに辛勝…も内容はイマイチ。

   

調子が出てないと言われ続けて、ここに来てもまだ調子の出ないイングランド。オーウェンは故障するし、新布陣も未だに試行錯誤…なのにキッチリ帳尻を合わせて勝つのはもはや凄みすら感じさせます。ひょっとして決勝までこの調子のまま行くのではないかと思わされるほど。しかし、次の相手ポルトガルは、これまでの帳尻合わせのサッカーで勝てる相手ではなく(相性も悪い)、ここでイングランドの真価が初めて問われることになりそう。ルーニー(写真↑)が得点すれば、いよいよエンジンがかかってくるか?

 

③ ポルトガル 1-0 オランダ 6/25

イエローカード16枚、退場者4人を出す乱戦をポルトガルが制す。

 

すっかり忘れていましたが、ポルトガルは対オランダの相性が抜群に良いのです。この日も、ポルトガルのディフェンスは中央でもサイドでもオランダの選手を良くマークできていて、オランダの選手は終始孤立気味。特に右サイドバックのミゲルの出来が秀逸。にしても、この試合の審判は今大会の厳しい判定基準に従ってカードを出すうちに、収拾がつかなくなったよう。逆にこれ以降の試合では審判が(批判を恐れて)あまりカードを出さなくなっているのは気のせい?

オランダはベルカンプの引退以降、結局今に至るまで大黒柱のないまま来ていますねぇ。優秀なキャプテン、あるいは他に精神的支柱となるべき選手がいないのではなかなか…。一方のポルトガルは、次のイングランド戦で攻撃の要であるデコを欠きますが、それが果たしてどこまで影響するか。デコ抜きのポルトガルであれば、イングランドがしぶとく勝ちを収める気もしますが…。

 

④ イタリア 1-0 オーストラリア 6/26

後半ロスタイム試合終了間際にトッティのPKでイタリアが辛勝。

   

この試合はもう、最後のトッティのPKに尽きます。プレッシャーのかかる大事な場面でよくあのコースに決めたなと。トッティは大事なところで頼りにならない奴と思っていたので、かなり見直しました(笑)。あれを失敗してれば、延長戦は交代選手の出てくる豪州が俄然有利になる展開でしたし。審判のPK判定も微妙なものの、でもイタリアも厳しすぎる判定でディフェンダーを退場させられていたし、その意味ではバランスの取れた判定ですかね。にしても、しぶとさでは今回のイタリアは随一。なかなか負けなさそうな雰囲気が出てきました。

 

⑤ ブラジル 3-0 ガーナ 6/27

ガーナが終始試合を支配するものの、終わってみればブラジルの完勝。

   

日本も同じブラジルに負けるのであればせめてこういう負け方であってほしかったです。ガーナは90分間攻めの姿勢を失わず、ボール支配率ではブラジルを上回ったほど。攻撃的な分その裏をかかれての3失点(2点目はオフサイドくさい)はもう仕方がない。日本のように一方的に点を取られまくったのとは訳が違うし。ガーナの問題はむしろあれだけシュートを打ちながら1点も奪えなかったことでしょう。ゴール前でもう一つ工夫があれば良かったのでしょうが。

一方、ブラジルはここまで花よりも実をとったような堅実な戦いぶりが光ります。長丁場の戦い方を熟知しているのはさすがの一言。

 

⑥ スペイン 1-3 フランス 6/27

フランスが見違えるような試合巧者ぶりで好調スペインに完勝、無敵艦隊を撃滅。

   

今大会ここまでで最もレベルの高い一戦。スペインが問題なくフランスを下すと思っていたのにとんだサプライズ。「老兵」フランスにまだあそこまでの力が残っていたとは…。ジダンもあんなに走れるとは驚くばかり。スペインの調子も決して悪くなかったものの、フランスのゲームプランが完全にスペインの良さを消し去っていました。中盤から積極的にプレスをかけ、ボールを奪ったら即カウンターという戦術が徹底していて、今までのフランスとは別のチームのよう。このフランスであればブラジル相手にもかなり良い試合ができるでしょうが、果たしてこの勢いが続くのか…。

 

で、いよいよ最も好試合の期待できる準々決勝ですが、組み合わせも良いしとにかく楽しみ。後世に残る名勝負誕生の予感十分です。


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うつぼ

決勝トーナメントになって少々力が抜けてしまった為、ダイジェスト版だけ見ていたのですがbone-shakerさんの記事を読んで「ライブで見ればよかった」と思う試合が多いことに後悔することしきり。
まあ、それだけ盛り上がる4年に一度のイベントなんだと実感しましたが。
私自身はメキシコの健闘ぶりとオランダが負けてしまったこと、意外とイタリアが粘っているのが印象的です。あとは、ジダン。4年前のこけちゃった可哀想な姿だけが脳裏に残っているだけに頑張ってほしいのですが、もうすぐブラジル戦ですね。良い試合をしてほしいと思うのですが、多分起きられないと思うので、もうすぐキックオフのイングランド戦でイングランドが良い試合をして勝ってくれるよう応援したいと思います。
by うつぼ (2006-07-01 23:14) 

bone-shaker

utsubohanさん、nice!&コメントありがとうございます。
決勝トーナメントになって力が抜けるというのはよくわかりますよ。何だかんだで1ヶ月は長いですもんね~。私も4年前の時は、ベスト16あたりで日本や他のひいきにしていた国が軒並み敗退したりで一気にテンションが下がったものでした…。でも、今回は勝ち上がりの顔ぶれが豪華ですし、残る準決勝&決勝の深夜観戦も何とか頑張りたいところです(でも4時起きはやっぱり辛い…)。
それにしても、イングランド&アルゼンチンの敗退は返す返すも残念!
by bone-shaker (2006-07-03 20:18) 

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